Gérard Ifert: A Design Antihero

パリを拠点に活動したこのスイス人デザイナー、ジェラール・イフェール（Gérard Ifert）の作品集。控えめでありながら卓越したキャリアを築いたジェラール・イフェールは、グラフィックデザイナー、舞台美術家、家具職人、そして写真家として活動した、まさに「デザイナー」という言葉の体現者でした。1940年代後半にバーゼル工芸学校で学んだ後、1950年代初頭にパリのマーシャル・プラン展の多分野にわたるチームに加わったことをきっかけに、彼は生涯を通して多面的かつ協働的なデザインアプローチを提唱し続けました。彼の作品はキャリアを通じて数多くの出版物や展覧会で紹介されてきたにもかかわらず、同世代の他のデザイナーと比べると、その名が広く知られていないことは驚くべきことです。

本書は、イフェールの歩みを理解するための手がかりを提示するモノグラフです。全4章で構成され、彼の仕事のさまざまな側面を探り、それらを結びつける学際的な性質を浮き彫りにし、20世紀後半という時代背景における彼独自のデザイン手法を考察しています。

ページ: 152
サイズ: 192 x 252 mm
フォーマット: ソフトカバー
言語: 英語、フランス語
刊行年: 2025
出版: Editions B42