Revue Faire 55
フランスのグラフィックデザイン専門誌。本誌は、ヨーロッパ全体、殊にフランスにおいて、グラフィックデザインの形態と活動にまつわる分析に特化した批評的な刊行物が少ない現状を嘆き、鑑みて作られました。グラフィックデザインスタジオ「Syndicat」と出版社「Empire」を主宰するデザイナー・デュオ、サシャ・レオポルド(Sacha Léopold)とフランソワ・ハーヴェゲール(François Havegeer)によって創刊、15冊を1シーズンとして発行しています。
第55号は、現代写真を専門とするイタリア人キュレーター、リカ・チェルバラーノ(Rica Cerbarano)が『The Billboard Image: In, Around and About.』をタイトルに掲げ、屋外広告看板、ビルボードを探求しています。
ビルボードは、日常生活における写真の知覚をかたちづくるメカニズムを探るうえで、大きな可能性を備えた都市装置です。誰もがアクセス可能な「現代の視覚的モニュメント」として、それらは公共空間において視界を満たす日常的イメージについて、開かれた議論を促します。
本書は、写真が個人のアイデンティティおよび社会的帰属意識を規定する上で本質的な役割を担ってきたという認識に立脚し、いくつかの実践を検証しています。すなわち、広告媒体として求められる空間へと発展してきたビルボードの歴史、ビルボードを省察の場として扱う歴史的および同時代のアーティストの取り組み、さらにはそれらを民主的な展示形式へと転換する文化的イニシアティブです。
オンラインでのイメージ消費が支配的となった時代において、本書は、物理的空間における経験へと視点を引き戻すこと、そして公共圏において無意識のうちに接している写真への意識を育むことの重要性を強調しています。そこは、意見や価値体系、権力関係、市民意識が形成される場です。公共空間が私有化、ジェントリフィケーション、個人主義によっていっそう断片化されるなかで、都市空間、ひいては私たちの集合的想像力を変容させるビルボードの役割を理解することは、私たちが生きる空間を取り戻すための重要な一歩となります。
本プロジェクトは、「イタリア文化省現代創造総局(Directorate-General for Contemporary Creativity of the Italian Ministry of Culture)」が推進する「Strategia Fotografia 2024」の支援を受けています。
表紙は、ビルボードなどによく用いられる「ブルーバックペーパー(ビルボードペーパー、ポスター紙とも)」に印刷されています。
ページ: 48
サイズ: 210 x 297 mm
フォーマット: ソフトカバー
言語: 英語、フランス語
刊行年: 2026
出版: Editions Empire
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